東横病院内でミサを捧げていた人々をきっかけとして、1958年アトンメント会が武蔵小杉に設立した教会です。


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年間第29主日「世界宣教の日」

 
キリスト者の使命

 秋が深まり、秋の長雨というスッキリしない天候のせいで、寒暖の差が大きくなっています。新型コロナ感染症予防策とともに体調を整え、皆さんが心豊かに実りの秋の日々を過ごされるようお祈りしています。
 先日、新政権でデジタル化推進ということがクローズアップされ、ハンコ廃止論がさらに盛り上がっています。印鑑不要論について議論するつもりはありませんが、長く続いた良いものを次の時代に引き継いでいきたいという思いは強いでしょう。
 人となられた神の子イエスも、良い知らせを伝えるために来られました。イエスによって伝えられた神の救いのみ業が、教会そして私たち一人ひとりの手を通して実現します。イエスは自分の使命を忠実に果たして、天に上げられる前に「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」と、弟子を通して、私たちに命じられました。ですから「宣教」という使命の源は、教会でも、立派な一人の人間によるものでもなく、主イエスによるものです。
 「宣教」とは、文字通り「キリストの教えを宣べ伝える」ことです。私たちは、それは何か特別の使命を受けた人にだけできることで、一般の信者が宣べ伝えたとしても届かないと無意識のうちに思っているかもしれません。しかし、第二バチカン公会議公文書の「教会の宣教活動に関する教令」第2項によると「旅する教会は、その性質上、宣教者である」という言葉を繰り返しながら、改めて、宣教は一人ひとりのキリスト者に委ねられていることを示しています。洗礼を受けたすべての人々、キリストに結ばれた者は誰でも宣教の使命を負っているのです。キリスト者は、このことを忘れてはならないのです。
 宣教というのは、ただキリスト者としてミサにあずかり、義務を果たし、教会の掟を厳密に守る、という洗礼の交換条件のひとつではありません。キリスト者は宣教という使命を拒むことはできません。また、宣教は好き勝手にするものでもありません。宣教は宗教生活の中心であり、教会の存続のために一人ひとりの大切な使命です。昨年来日された教皇フランシスコも、今の日本の教会において、宣教は必要不可欠で緊急を要することであると言及しておられました。
 イエスが言われたように、世の光、地の塩になるように、積極的に生きていきましょう。自らイエスに学んで愛に満ち溢れる生き方を現わすことが宣教ではないでしょうか。どんな時代より、現代は身をもって行動で示すことが大切です。教会、すなわち私たち一人ひとりの生き方にかかっているのです。第2朗読の中で「神に愛されている兄弟たち、あなたがたが神から選ばれたことを、わたしたちは知っています。わたしたちの福音があなたがたに伝えられたのは、ただ言葉だけによらず、力と、聖霊と、強い確信とによったからです」というパウロの言葉に注目してください。
 今日の福音の中で「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」というイエスの言葉は、私たちに自らの生き方を見直すチャンスをくれました。キリスト者はこの世の民でありながら「神の国」の民です。キリスト者は、日常生活の中で自分の言葉と行ないを通して、神の似姿を証していくのです。私たちの中心には、神がおられます。私たちの力によるものではなく、すべては神の恵みであるという事実をしっかりと見つめることが、神に感謝し、神を大切にする道につながります。ですから、日々の祈りのうちに、平和と愛を持って人々に仕える者、キリスト者の生き方こそが、どんな説教にも勝る素晴らしい宣教になるのです。これこそが、キリスト者の使命ではないでしょうか。
 今年の「世界宣教の日」の教皇フランシスコのメッセージはどの箇所も非常に示唆に富んでいますが、特に「このパンデミックのときに神が何を語っておられるかを理解することもまた、教会の宣教に課せられた挑戦です。…人々の窮状がわたしたちを問いただします。ソーシャルディスタンスや在宅が要請される中で、…共同体としての神とのかかわりも必要としていることを再認識するよう招かれています。こうした事態によって…他者とのかかわり方にこれまで以上に心を配ることであるべきです」と指摘しています。
 神の導きに信頼して、自分の生活を振り返ること・人々と関わること・愛に生きることを通して、私たちの身近な家族やキリストの外にいる大勢の人々にキリストの福音が伝わっていき、神の愛に気付くことができますように、祈りのうちに働いていきましょう。


年間第29主日_印刷用(PDF形式)


2020年10月18日
ハー・ミン・トゥ神父





2020.10.17 Saturday
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